島原の自然をいただく#1 春の味覚「つくし」の天ぷら
- 3月 15, 2022
- 11:22 am
「ちょいそと」管理人、島原市地域おこし協力隊の田口です。
豊かな自然が広がる島原には、季節ごとに美味しい食べ物があります。
今回は、春の味覚のひとつ「つくし」について紹介しようと思います。
つくしを食べるのは人生初です^^;。
身近にある野草「つくし」
春になると地面からニョキッと顔を出してくる「つくし」。
食べられることは以前から知っていましたが、実際に口にしたことはありませんでした。
島原市にある舞岳山荘につくしが生えていたので、管理人さんに許可をいただき味見させていただくことにしました。
大きさで味が変わるらしい
山菜採り名人曰く、つくしは成長の程度によって味や食感が変わるそう。
今回とったつくしは成長が進んでいて大きいものが多かったです。
成長が進み、叩けば胞子が飛ぶもの(写真左)・・・ほのかな苦味がありシャキシャキしており、卵とじなどに向いている
成長がまだ進んでおらず、叩いても胞子が飛ばないもの(写真右)・・・苦味が強めだがやわらかく、佃煮で美味しい。
一般的には、丈が短くて胞子が飛ばないつくしのほうが美味しいとされているようです。
「すぎな」と「つくし」
恥ずかしながら私は初めて知ったのですが、「つくし」と「すぎな」の関係性をご存知でしょうか?
外見上は全く別の植物に見えますが、「すぎな(杉菜)」と「つくし(土筆)」はシダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の違う部位です。
つくしは「胞子茎」という部位で、早春に繁殖のために芽を出して胞子を飛ばし、すぐに枯れます。
すぎなは「栄養茎」という部位で、棒状の葉で光合成をおこない、冬場以外は生えている雑草です。ちなみに、すぎなの若芽は食べれるみたいです。今度食べてみます。
つくしの天ぷらの味
今回はつくしを天ぷらでいただいてみました。
まず、つくしを水洗いして「はかま」を指先でとっていくのですが、これがめちゃくちゃ時間がかかります💦
はかまをとったつくしは水につけてアク抜きしました。
※水に酢を加えると、効率よくアクが抜けるそうです。
(人によりますが)1時間ほど水にさらせばいいところを、1日半も冷蔵庫で寝かせてしまいました……。
そして天ぷらでジュワ〜〜〜。
気になるお味は……、、、
アク抜きしずぎたせいか、苦味やクセは皆無!
食感・・・柔らかめのモヤシ
味・・・やや草原の香り
一言で言うと「野生化したモヤシ」でした。
野草初心者でも抵抗なく食べれる味😊
個人的にはめっちゃ美味しかったですが、モヤシが美味しいのか、はたまた天ぷらそのものが美味しいのか……謎です🤔
季節の野草「つくし」、ごちそうさまでした。