【イベント】『九州オルレ島原コースを歩いてみよう!』が開催されました!
- 11月 29, 2022
- 3:00 pm
「ちょいそと」管理人、島原市地域おこし協力隊の田口です。
11月26日(土)、「九州オルレ島原コースを歩いてみよう(前編)」が開催されました。(主催:平成新山ネイチャーセンター)
ガイドの長井さんとともに、「火山」がテーマとなる島原コースの魅力に迫ります!
ガイド:長井大輔さん
雲仙岳復興記念館(がまだすドーム)で火山や地質をメインに調査している研究者。愛称は「ナガイマン」。
「九州オルレ島原コース」って?
「オルレ」は韓国・済州島から始まったもので、もともとは済州の言葉で「通りから家に通じる狭い路地」という意味。
トレッキングコースとして名付けられてからは韓国国内で有名になり、それが九州に上陸したのが「九州オルレ」です。
島原コースは「火山」をテーマとしており、日本一新しい山「平成新山」を眺めながら歩きます。
オルレについては、詳しくはこちらのページで紹介しています
海の玄関「島原外港」
まずは島原外港フェリー乗り場を出発!
島原市の海の玄関=九州オルレ島原コースの出発地点になります。
島原の港は江戸時代から重要な海の拠点だったそう。かつては「島原外港」に対して、「島原内港」もあったそうです。
と、ここでいきなりグループに分かれてちょっとしたレクレーション。
ナガイマンさんから何やらフレーム?のようなものが渡されました。
このフレームをつかって探すのは、島原の「今」と「昔」で変わっていないもの。グループに分かれてワイワイ散策してみます。
島原大変で崩壊した「眉山」のフォルムは、きっとあんまり変わっていない・・・はず。
1792年発生した雲仙岳の地震によって眉山が崩壊したこと。発生した津波と合わせると犠牲者は約1万5000人に達し、日本史上最大規模の火山災害となった。
「島原温泉」が行き着く先は・・・
海沿いを進み、国道から脇道へイン。(コースから少しだけ外れます)
この付近はホテルシーサイドや九十九ホテルなどの数多くのホテルが並びます。島原市の温泉は市が管理しており、各ホテルに供給するシステムが整備されているそう。これは全国的に見ても珍しいケースなんだとか。
そして市内を巡ったあと、最終的に温泉が行き着く先は「海」。
の写真、パイプ下部の壁が色がオレンジっぽくなってますよね。
これこそ、温泉が流れている証拠。
ホテル内の温泉、足湯、飲泉所など。島原市ではいろんな形で温泉を堪能できますが、市内の「隠れ温泉」を見つけるとちょっとオモシロイかもしれません。
たった一夜で地形が変わる恐怖
さらに海沿いを進むと「秩父が浦公園」に到着。
ここでもナガイマンさん考案のレクリエーションが。
参加者全員で一本のロープを握りながら、目を閉じて前進するゲームです。視覚を奪われる恐怖がスゴイ・・・。
波の音を感じながらパッと目を開けると・・・眼前には島原大変が起きた眉山の崩落面が。
現在は風光明媚な景観な秩父が浦公園。しかし島原大変の発生時は、それはひどい光景だったでしょう。
しかも、島原大変が発生したのは日が落ちた午後8時すぎ。
一夜にして山が大崩落し、普段見ていた景色が一変する。
目を閉じることで、この恐怖感の一端を感じることができました。
復興のシンボル「われん川」
海沿いを歩いて昼食を取ったのち、「われん川」へ到着。
ポコポコと水が湧き出ています。
平成の雲仙・普賢岳災害の土石流に一時は飲み込まれてしまいましたが、地域住民の努力により復活。
まさに災害からの復興のシンボルとも言える存在です。
われん川があるエリアの水はちょっと変わっていて「炭酸」が入っており、水に手を入れてみると少量ですが気泡がつきます。
暑いときはわれん川に足をつけるとひんやり冷たくて気持ちいいですよ♪
ふかえ桜パークで「島原の秋」を持ち帰る
われん川からは緩やかな坂を登っていきます。地味に、しかし確実に体力を奪われます
そして・・・ようやく本日の終点「ふかえ桜パーク」に到着!!おつかれした!
ここで本日ラストのちょっとした遊びを。その名も、パーク内で「季節を感じるお気に入りの葉っぱ探し」です。
こちらが筆者チョイスの葉っぱ。桜の葉が赤く色づいたもの。
よくよく見ると、葉ごとに紅葉の進行具合が違っていて一枚も同じ葉っぱがないことに気づきます。
各人が選んだ葉っぱは、両面テープで紙に貼ってお持ち帰り。
そういえば「秋らしい葉っぱ探し」なんて、大人になってから初めてやったかもしれません・・・。いかに自分が自然から距離をとっていたのか感じた瞬間でした。
このままオルレイベントは和やかな雰囲気のままフィニッシュ!
※この後徒歩で島原外港(またはひょうたん池公園)まで歩きました
イベントに参加して感じたこと
今回のイベントに参加してみて感じたことはたくさんあります。
まじめな書き方をすると、👇の3つです。
- 島原大変と雲仙普賢岳噴火災害によって起きた島原の変化
- 災害からの地域住民の奮起
- 1と2がかなりドラマチックに感じた
ですが、最も心に残ったのは、
「ガイド付きでオルレコースを歩いた新鮮さ」
これに尽きます。
実は、個人的に島原コースを歩いたのは3回目。
解説だけでなく、ちょっとしたゲームを通じて島原のストーリーを感じながらコースを歩くことができ、1回目と2回目よりも遥かに楽しかったです。
平成新山ネイチャーセンターさん主催のオルレイベントは今回が初とのこと。
第2回があるかは未定ですが、オルレに興味がある方は参加をオススメします👍
ではでは🙌