島原市長浜海岸で「スクイ」の修繕作業が行われました

「ちょいそと」管理人、島原市地域おこし協力隊の田口です。

10/23(日)、島原市の長浜海岸にある伝統漁法「スクイ」の石積み修繕が行われました。「スクイ」という言葉を耳にしたことがあっても、一体どのように維持管理されているかはあまり知られていないはず。

今回は当日の様子をレポートします!

伝統漁法「スクイ」って?

スクイとは、潮が満ちたときに石垣の内側に魚が入り潮が引くと取り残されるという、シンプルな仕組みの伝統漁法です。

現在は生業にできるほどの漁法としては成立しておらず、現在は任意団体「みんなでスクイを造ろう会」によって保存されています。

スクイまつり2022

スクイの紹介ページはこちら👇

年一回開催される「スクイまつり」では、ファミリーを中心に数百人の参加者で賑わいます。

スクイまつり2022の様子はこちらの記事をどぞ👇

パワー勝負!石積みの修繕

干満差日本一の有明海。

潮流がかなり速いためスクイの石積みが崩れることがあり、定期的なメンテナンスが必要です。(長浜海岸のスクイは年1回のみ修繕作業をしています)

こんなかんじ👇で石(もはや岩ですが)が崩れています。

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なんと石積みの修繕作業はすべて人力!

結局最後にウソをつかないのは、己の筋肉なんスよ……。みなさんヨッコラセと石を持ち上げておりました💪

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どうしても持ち上がらない巨大な石は、特注したチェーンを使ってみんなで持ち上げます。

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言うは易し。実際に持ち上げてみると、腕がもげそうなくらいハード💧

守り手の地道な努力によってスクイが守られていることに感謝です。

スクイは生き物の宝庫

石積みの修繕作業中、持ち上げた石に貝がひっついていることがありました。

こちらはニシ貝👇

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岩陰からタコがぬっと出てきたことも……。※写真は昨年の石積み作業中のものです

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他にもワタリガニや小さなエビもいたり。

スクイの中は生き物たちの住処となっているため、ファミリーで海の生物観察にもオススメです。

来年のスクイまつりをお楽しみに♪

というわけで、今回はスクイの石積み作業の様子をレポートしてみました。

「石を積む」というシンプルな作業ながら体力勝負。

守り手の努力なしに現在のスクイは存在することができません。

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守り手の地道な努力を知ると、来年のスクイまつりがもっと楽しくありがたくなるかもしれませんね。

ではでは🙌

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